※この記事は、2007.8.26 に別のサイトに掲載していたものを再掲したものです。
なにか急に昔懐かしいゲームにハマってしまいまして、ひとつ当時の記憶でも文章に残しておこうかと思いました。てなワケで懐古ゲー第1弾です。いつまで続くか分かりませんが…
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最初は数あるタイトルの中でも、セガ体感ゲームシリーズの黄金期、パワードリフト。
これを選んだのには訳がある。私はゲームではなにより音楽(サウンド)を重視する。お金の半分くらいはこのゲームサウンドを聞くために払っていると言っても良い。
セガ体感ゲームシリーズの中では、パワードリフトの音楽が一番好きである。なのに、サントラCDを持っていなかった。それが今でも唯一の心残りである。
当時の話に移そう。このゲームは、筐体にヘッドホン端子がついており、ヘッドホンを持ち込めば思う存分サウンドを楽しむことができた。画期的な試みである。だが、私はそんなに上手くないのにヘッドホンをつけてプレイする勇気はなく、一度もつけてプレイしたことはなかった。
だがやはりこのサウンドは良い、録音して家でも聴きたい、と思い、当時高校生だった私は友人とゲーセンへ録音機能付きのウォークマンを持参してコースA~Eまでの音楽を収録した。何をやってるんだ、とギャラリーがいたが恥をしのんでプレイ。
が、聴いてみるとノイズだらけでまともに聴けたものではなかった。ショック。多分録音レベルが高すぎたのであろう。抵抗入りのコードで録音すればよかったのかもしれないが。
そんな経験もあり、思い入れの深いタイトルの一つである。
ゲーム内容だが、空前のヒット作となった前作アウトランに比べるとかなり大味な内容である。タイムアタックではなく、順位を重視したゲーム性だ。だがアウトランの二番煎じにならず、独自の世界観を作り上げた点は、素晴らしいと思う。私も素直に熱くハマった。ハッキリ言って、ヘタな人の方が3位に入れるよう熱くなるので面白い。
ただ、ギアが右手側になったのは痛かった。なにせアウトランでは左手でギアガチャをやってたので、右手は慣れない慣れない。セガがアウトランのようにギアガチャでギアを破壊されないよう、あえて慣れない右側のギアにしたのではないか、とすら思える。なので、あまりゲーム中はギアを使わず、もっぱらアクセルオフを多用していたように思う。
A~Eコースの中で、あえて好きなコースを挙げるとしたら、Cコースだろうか。最初にやり込んだコースというのもあるが、ステージ1と4に出てくる木々が南国の雰囲気たっぷりで、リゾート気分が味わえる。もちろんBGMの「SILENT LANGUAGE」もぴったりマッチしている。さらに、ステージ1から昼→夕方→夜→昼と変化に富んでいる。そう言えば、夕方のステージがあるのはCコースだけではなかったか。ステージ5は言わずもがな、高所恐怖症ステージ。オール1位でのたどり着いたときの緊張感はハンパではなかった。
タイム的にもっとも縮めやすい(高スコアが出る)のはBコースで、比較的オール1位が取りやすいのでこのコースをやる人が多かったように思う。私はアマノジャクだったから、あえて難しいDコースでチャレンジしていた。そして大抵ステージ4,5で散っていった…
パワードリフトと言えば、このBコースBGM「LIKE THE WIND」が代表曲のようになっているが、私が一番好きなのはやはりCコース「SILENT LANGUAGE」である。伸びのあるシンセサウンドとドコドコとしたドラムが夏向きだ。次いでAコース「SIDE STREET」、こちらはベースラインが渋い。もちろん、LIKE THE WINDも良いことに変わりはない。というかA~E全てコースにマッチした名曲であると思う。
パワードリフトのグラフィックは擬似3Dであろうが、当時としてはかなり本物の3Dに見えた。なにせ立体的なコースの反対側から対向車が走っているのが見えるのである。これはかなり衝撃的だった。
近年になりハードは進化した。しかしパワードリフト以上のインパクトのある映像は、以後のレースゲームではお目にかかってない。
© SEGA 1988
最後に昔のノートに記述していたパワードリフトのタイムレコードの記録である。当時は熱かったなぁ、てかよく今まで取っておいたものだ。そうそう、パワードリフトではタイムの進み方が実際の秒数よりもかなり早く、あくまでゲーム上でのタイムとなっている。そこだけはちょっとプレイ時間を損したようで、ずるい?気がする。
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