※この記事は、2007.10.15 に別のサイトに掲載していたものを一部編集して再掲したものです。
さあ、ATARI 名作中の名作、スタンランナーの登場である。
このゲーム、全然見なかったのであまり全国に出回ってなかったように思う。そう考えるとワタシがよく通っていたゲーセン、福岡は西新のコメットに置いてあったのは非常にラッキーだったと言える。
そんなにやり込むこともなかったが、この世界観・ゲームデザインには大変しびれたもので、すごく印象に残っていた。
確か、バイクみたいにまたがって操作する一種の体感ゲーム?ではなかったか。あー、もう既に記憶があいまいっす。
内容は、近未来のレースゲームで、最高速度は900MPH以上、…ってあーたkm/hに直したら軽く1000km/h以上ですよ、中の人死にますって。
まあ、そのくらい現実離れしてるってことで、いかにも「ゲーム」らしいゲームと言える。現代の「シミュレーション的」レースものとは正反対のエンターテイメント溢れる作品である。
また、レースゲームと言っても、早くゴールするだけが目的ではないところがこの作品の奥深いところだ。
敵やジャンプ台、アイテムの位置やコースをある程度覚える必要があり、戦略性の高い内容となっている。どことなく、ナムコのメトロクロスと共通感覚があるのは私だけだろうか。
スコアアタックもよし、ベストレコードを目指すもよし、単に走る爽快感を楽しむもよし、この作品はプレイヤーの遊び方を縛らない。
などと、どうもレビューっぽくなってしまったが、細かいこと考えなくとも自然と世界に引き込まれる作品なのだ。
ときどき出現するチャレンジングステージがこれまた熱く、特にブーストチャレンジはブーストを切らさずにつなげていくと非常に快感であった。(得点もでかいし)
雰囲気を盛り上げてくれるサウンド・ヴォイスはさすがにATARIで、スタート時とゴール時の女性の声がなんともSF的でよかった。
ちなみにスタート時の声は、ずっと「グッ・ラン(Good run)=よい走りを!」と勝手な解釈をしていた。よくよく考えると「グッ・ラック(Good Luck)」でしょうな。
© ATARI GAMES 1989
このように絶賛の嵐のスタンランナーだが、世間ではいつも日本語版の迷訳ばかりが話題になってしまうようだ。
内容が素晴らしい作品だけに、ここばかり取り上げられるのは少々不憫に思う。
いまだ謎なのは、S.T.U.N. って何の略なんだろう、という点。
もしかしたら、何の略でもないのかもしれないけど、謎は謎で残しておいた方がいいのかもね。
ともあれ、名作スタンランナーに乾杯。
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